父が逝った日 その1

家族と身近なこと

父ガ逝った日の記録。悲しいはずなのに今思い出すと可笑しいことばかり。

職場の健康診断の日だった

2009年8月31日、私45歳。

その日、勤務先の健康診断がありました。

私は現在と同じフルタイムの正社員。

月末ということもあり、仕事は忙しいときです。

健康診断は朝からやります。

身長、体重、血圧、採血、検尿、心電図、胸部レントゲン

最後にバリウム飲んで胃の検査です。

バリウム検査をされたことのある方はお分かりかと思いますが

検査のあと、下剤をもらうんです。

あの白い造影剤を早く体外に出さないとよくないので

下剤を飲んでくださいね。と、渡されるのです。

私は普段どちらかというと便秘気味なので

多めにもらって飲みます。

そのときも、いつもどおり多めに飲みました。

午前中にバリウムを飲んで、早い人はお昼までには出てしまう人もいます。

私はなかなか出ません。

突然の母からの電話

お昼ごはんは普通に済ませて

15時を過ぎたころ、ちょっとお腹がゴロゴロしてきましたが

まだアレが出る気配はありません。

16時を過ぎたころになって、母から会社に電話が入りました。

上ずった声で、明らかに動揺しています。

「お、お、お父さんが4んじゃったよ。帰ってきて。すぐ来て。」

何を言っているのかわかりませんでした。

父はその年の初めに病気をして3月に病院を退院し

その後、通院しながら自宅療養していました。

81歳という高齢でもありましたから

体力が弱っていたことはわかっていましたが

寝たきりということでもなかったし

母がいつもそばにいて様子を見ていてくれたので

急に死んだと言われても信じられませんでした。

つまり、心の準備ができていなかったのです。

前日まで父は自力でお風呂に入っていたし…

もちろんトイレもちゃんとできていたし…

父が4んだらしいので早退します

とにかく、家に帰って確認しないといけません。

母の早とちりかもしれません。

母の声はかなり動揺してましたが、どうしても信じられません。

私は半信半疑のまま上司に言いました。

生涯最初で最後のセリフです。

「父が4んだらしいので、早退します。」

上司はもちろんのこと、その場にいた同僚たちは目が点だったと思います。

(゚д゚)(゚д゚)(゚д゚)(゚д゚)

こいつ何言ってんだ?と思ったでしょうね。多分。

私自身も半信半疑ですから、首傾げながらふわふわっと言ったので

ますます、変な空気です。(笑)

しかし、上司は言いました。

「もし、本当に亡くなっていたら、かかりつけのお医者さんに電話をして来てもらいなさい。」

上司が教えてくれたのです。

家族が自宅で亡くなったらどうする

私は半信半疑のまま、帰り支度をして夫と兄に電話を入れました。

二人ともやはりすぐには理解しませんでした。

自分もまだ半信半疑だったので説明があやふやだったと思います。

父が逝った日 その2へ続く→こちら

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