心温まる北海道旅行

家族と身近なこと

もう師走が近いだなんて、ぼんやりしているうちにどんどん時間は過ぎでしまうのね。

今年もたくさんいいことがあった一年でした。

北海道の旅行のことを振り返ります。

あたたかく迎えてくれた親戚の皆さん

老母を北海道旅行へつれていきました。

今年の6月のことです。

母は、つい5分前の出来事を忘れます。

認知症の症状のひとつかと思いますが

とにかく重症の物忘れです。

歩くのもままなりません。

歩くことは可能ですが、かなり遅いです。

88歳ですから、仕方ないといえば仕方ないです。

そんな母を連れて、会社の休みを取り、行ってきたわけですが

すぐに忘れる母を連れていく意味が果たしてあるだろうか?

そんな気持ちが何度も心によぎりました。

今回の旅行の目的は、遠く離れた姉妹たちに母を会わせることでした。

母方の親戚は、みんな北海道在住。そして姉妹たちも高齢。

なかなか気軽に会える距離ではない上に、母が生きているうちに北海道へ行くチャンスは

もうありません。

行くなら今しかない。

そんな気持ちでした。

今現在、案の定、母はもう旅行へ行ったことは忘れています。

忘れるであろうことはわかっていました。

でもよかったと思います。

私自身が懐かしい叔母やいとこたちに会えて嬉しかったし

これで、母が亡くなったときに、もう一度姉妹たちに会わせてやりたかったと

自分が後悔しないで済みます。

結局、私自身の自己満足の旅でしたが意味のある旅でした。

でも、何十年もご無沙汰していたにもかかわらず

本当に親戚一同の皆さんに快く迎えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

母に写真を見せると、へえーとか、ふーんとか…初めて見たような反応。

でも興味はあるようで、これは誰?これは誰?と聞いてきます。

いとこのことは、子供の頃の印象しかなく、実際に会って話をしても

そのことを忘れるので、後になって会ったときの写真を見せても

誰かわからないようです。

でも、写真は熱心に見ます。

出発当日の雨

それから、この旅行は陰で支えてくださった友人のみなさんにも感謝なのです。

旅行当日の朝、急だったにも関わらず、駅まで送ってくれた友人Kさん。

出発当日の朝はタクシーを予約するつもりで、数日前にタクシー会社へ電話すると

朝AM8:00からしか承れません。という回答。

7時台の電車に乗りたいのですが。

え?タクシーですよ?

割り増し料金払ってもいいからなんとかなりませんか?と食い下がっても

答えはNO。

たとえ田舎でも、タクシーは24時間、呼べば来るものと

昭和時代の私は思いこんでおりましたが

ご時世ですね。コロナ以来、需要が減ってしまったことと

人手不足が原因だそうです。

ドライバーを募集しても人材が確保できないそうです。

日本国は、田舎から衰退、そんな不安を身をもって実感した気分です。

家から駅まで2キロくらい、私たち夫婦だけならば歩けないこともありません。

でも、ヨレヨレの母を歩かせるわけにはいきません。

車椅子で2キロもちょっとしんどい気がします。

ならば、仕方ないので自家用車で行って、

車を駅近の駐車場へ預けておくしかありません。

いや、車を駐車場に約1週間停めっぱなしは嫌だわ。

そうだ。私と母を駅まで旦那が車で送ったあと、

旦那は自宅へ引き返して自転車で来てもらおう。

それでいいや。自転車は1週間停めっぱなしでも構いません。

という予定でいたのですが、なんと出発当日の朝、

だったのです。

すると、なんと友人Kさんが送迎を名乗り出てくれました。

ありがたやありがたや。

おかげで旦那は雨に濡れることもなく

スムーズに出発することができました。

ありがとうKさん。

猫たちの運命

そして、我が家の猫たち、ハチとチビですが

約1週間、家に置いてはいけません。

ハチは動物病院で預かってもらい、チビは比較的おとなしいので友人Yさん宅へ預かってもらうことにしました。

Yさんは、快く承諾してくれたどころではなく

ハチもチビも家に置いていけと言うのです。

Yさんは毎日自宅に通って、トイレとご飯の面倒をみるからと。

いやいやいや、Yさんの家は隣町です。

通うにはちょっと遠いのです。

しかし動物好きのYさん曰く、猫にとってはそれが一番だよと。

まあ、それはそうなんですよね。

ハチにとってもチビにとっても、飼い主の都合で慣れないところに1週間も置かれるよりは

ずっといいですよね。

でも、Yさんの負担を考えると申し訳なくて、、

でもYさんは譲らないのです。猫ファーストなのです。

結局、来てもらうことにしました。

ハチとチビ、ストレスにならなくて本当によかったです。

本当にたくさんの人の善意と優しさに支えられた旅でした。

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コメント

  1. sukeden より:

    そうですか、いろんな人たちに支えられて旅行ができたんですか。
    お母様もきっと喜んだに違いないですね、忘れたとしても。
    ネコ様たちもよく我慢したと思います、お友達のkさんも大変だったのではないでしょうか。
    良い旅行で本当によかったですね。

    • ありがとうございます。
      本当に皆さんに支えられた旅行でした。
      猫たち、飼い主がいなくて変だなあ。とは思っていたでしょうけれど
      知らない環境で過ごすストレスがなく良かったです。

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