私が母を一生懸命お世話するのには、理由があります。
父の言葉
それは、父から頼まれているからです。
父はもう14年前に亡くなったのですが
父がまだ元気な頃から、自分が亡くなった後
お母さんを頼むぞって
何度も何度も言われていたからです。
父は母より7歳年上で
自分が先にいくことはわかっていました。
だから母のことが心配だったのでしょう。
その気持ちはわかるし
いずれそうなるであろうことは想像できたけど
まだまだ先の話だし、、、と思い
私は父の言うことを、うわの空で聞いていました。
なんとなくその言葉に重みを感じ始めたのは
父が病気になり、入院したときでした。
肩すかしのような他界
父は80歳のときに肺を患い
約一か月の入院をして退院しました。
その後、通院加療を続けるも、父は少しずつ
衰弱していきました。
食事もだんだん食べられなくなってきたので
食べられないなら病院へ行こうと言っても
病院には行かない。と頑なに拒否して
ご飯は食べてるから大丈夫。と言って
言うことをききませんでした。
少しずつ衰弱していく父を見て私は
父が寝たきりになったとしても介護をしようと覚悟を決めていました。
そんな中、父は突然旅立ってしまいました。
自宅でテレビを見ながら昼寝をして
そのまま目覚めることなく息を引き取りました。
死因は老衰。
まだ何も介護らしいことなどしていないのに。
父は家族の手を煩わせるのが嫌だったのでしょう。
私は、煩わせてほしかったのに。
肩すかしをくらったような、人生で一番驚いた出来事でした。
父の分まで
父をちゃんと看取ることも出来なかった私は
その分を母のお世話で埋め合わせようとしているのです。
母のことは、絶対に悔いが残らないように
しっかりお世話をして、きちんと看取りたいのです。
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