論破王と呼ばれるひろゆきさんのこの話が私は大好きです。
500円と5000円の話
ひろゆきさんはTwitterでこんなアンケートをとりました。
僕のお金500円をあなたが貰うのと、
5000円をあなたが指定した誰かに支払うの
どちらがいいですか?
あなたが指定した誰かへの手渡しはあなた自身がしてください。
というものでした。
500円も5000円もひろゆきさんのお金です。
さて、あなたはどちらを選びますか?
Twitterのアンケート結果は、約半々で、
あなたが500円をもらう
を選んだ人のほうが少し多かったそうです。
ひろゆきさんは少しがっかりした様子でした。
これはどういうことかというと、あなたが500円をもらうより、5000円を誰かに支払う
を選んだほうがあなた自身が幸せになれますよ。という話です。
このことに気づいている人は幸せというものが
どんなものか?わかっている人です。
人生の幸福度の実験
2003年頃にカナダのブリティッシュコロンビア大学で実施された実験で
実験の参加者にまず、現在の自分の幸福度を100点満点で採点してもらい
そのあと、箱の中にあるたくさんの封筒の中からくじ引きのように
ひとつ選んでもらって、封筒の中にあるメッセージのとおりにしてください。と言われます。
封筒の中は、5ドル紙幣と『5ドルをあなたが貰ってください。』というメッセージのものや
5ドル紙幣と『5ドルを夕方の5時までに赤の他人、またはチャリティーに渡してください。』というメッセージのものがあります。
5ドルのところが20ドルだったりする封筒もあります。
そして、夕方5時すぎに実験参加者全員に電話して、もう一度幸福度を尋ねると
紙幣を自分がもらった人より紙幣を誰かにあげた人のほうが
幸福度の点数が上がっていました。
この結果がもたらす意味は
人は、他人に何かしてあげて、感謝されたりすると
その記憶は心に残り、自分はいいことをしたという自己満足感につながり
自分がなにかを貰うより、人に何かあげた方が幸せな気分を長く味わえるという論文。
幸せな気分の持続度が違う
別の研究では、会社でもらったボーナスを
自分のために使った場合の満足感はせいぜい1週間。
親や兄弟、友人などのためにお金を使い
喜んでもらった幸せの満足感は4週間から8週間続くそうです。
自分がほしかったものを買って幸せを感じることももちろん幸せですが
他人のためにお金を使ったほうが幸せを感じる期間が長いということらしいです。
宗教の話ではなく心理学の論文の話
実は人は、自分のために行動するより他人のために行動する方が
幸せになれる構造になっている。
このことを知っている人は知らないで生きていく人よりも
幸せの総量が多いとのこと。
これは仏教の教えの中の『施し』という考え方に似ているなと
私は思いました。
しかし、ひろゆきさんは
この配信中に「これって宗教的な話?」とコメントした人に向かって言います。
「これはあくまでも心理学の話です。論文を調べたらこういったことがありましたよという事実を言っているだけで、これが正解だよと言っているわけではないです。」
幸せの総量
人はいつか死にます。
人生の時間は限られています。
どうせ死ぬなら、人生において幸せの総量が多いほうが
僕はいいと思っているとひろゆきさんは言います。
本当にそうですよね。
ひろゆきさんは、500円貰う選択肢に対して
10倍の金額の5000円を支払うという選択肢を用意しました。
何故なら5000円を支払う方を選ばせるように誘導したつもりだったのです。
しかし結果は半々。
視野が狭い
500円貰う方を選択した人は、5000円を人にあげた場合の利点を理解できてない。
しかし5000円あげる方を選んだ人は、500円もらって得する利点も理解した上で
5000円あげる方を選んでいる。
詳しくはこちらの切り抜きをご覧ください。
心理学から経済学の話へ発展していきます。
面白いです。
コメント