S子さんが猫に引っかかれて大変なことになったそうです。
S子さんというのは近所に一人暮らしをしている
元気いっぱいのお婆ちゃんです。
母の友人でもあり、ぼんやりヨレヨレの母を旅行に連れていってくれたりする
いつも大変お世話になっている人。
S子さんについての過去記事はこちら
引っかいたのは野良猫
今日たまたまちょっとした用があり
家を訪ねてきてくれたS子さん。
ふと見ると、手を怪我しています。
手の甲に絆創膏を貼っているだけなのですが
明らかに尋常じゃない腫れ方をしているのです。
紫色でパンパンに腫れてる感じです。
どうしたの?その手?と尋ねると
「猫にやられっちゃって…」
よくよく話を聞いてみると
とんかつを食べに行ったお店の駐車場にいた猫が可愛かったので
触ろうとしたら引っかかれたと…
血が出たのでその場に一緒にいた友人にムヒを塗ってもらい
(その処置は間違っている。。。何故、虫さされのムヒなのか?)
絆創膏を貼っておいたら
翌朝肘まで腫れあがってしまい
慌ててお医者さんへいって処置してもらって帰宅したけど
今度は高熱が出てしまい
また医者へ連れてってもらい
二日間寝たきり状態だったとのこと。
パスツレラ感染症を起こしてた
パスツレラ菌という常在菌を犬や猫は持っていて
犬は約75%の確率で持っており
猫は100%パスツレラ菌を持っているそうです。
100%ですよ。
免疫力の低下している高齢者や子供、疲れがたまって体調が良くない人が
噛まれたり引っかかれたりして、傷口から感染すると
パスツレラ症を発症します。
S子さんはこのパスツレラ菌に感染したと思われます。
S子さんの間違えた処置
S子さんは怪我をした後、すぐに洗浄、消毒をしませんでした。
怪我をして出血したときの対処法として
ばい菌と一緒に表皮細胞まで死滅させてしまう理由から
消毒液は使わないのが近頃の常識とされていますが
犬猫の噛み傷や引っかき傷の場合は
流水でよく洗浄して
必ず消毒をしなければいけません。
絆創膏などで傷をふさがないでください。
腫れてきたら病院へ行きましょう。
皮膚科あるいは整形外科でも診てくれます。
発熱を伴う場合は迷わず内科を受診してください。
犬猫に噛まれたり引っかかれたら?まとめ
1 傷口を流水で洗浄
2 傷口をふさがないで消毒
3 腫れてきたら皮膚科あるいは整形外科を受診
4 発熱したら内科を受診
軽く考えて自己判断で放置は危険です。
S子さんは、今はもう熱も下がり回復しました。
ひとまずよかったです。
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